1998KY26はどんな小惑星?はやぶさ2拡張ミッションによる次の目的地

はやぶさ2の次の目的地である1998KY26はどんな小惑星なのかまとめました。

2020年12月6日、はやぶさ2がカプセルを分離し、無事に地球に投下しました。

はやぶさ2は地球の上空、290kmを通過し、秒速11.7kmの速さでそのまま地球を通過。

次の目的地である1998KY26へ向かいました。

1998KY26がどんな小惑星なのか、現時点で判明していることを記事にしました。

1998KY26の到着は11年後の2031年。

これからもはやぶさ2からは目が離せませんね^^

1998KY26はどんな小惑星?特徴について

直径:30m±10m

自転周期:0.1784時間(10.7分)

軌道長半径:1.233au(約1.84億km)

離心率:0.202

軌道傾斜角:1.48°

公転周期:1.37年(500日)

形状:球形に近い

その他:炭素質の可能性あり(レーダーや可視アルベドがやや低い・水の存在の兆候もある)

大型の観覧車が約11分かけて回転しているイメージで、ゆっくりな感じがしますが、1998KY26表面では重力よりも遠心力の方が大きい可能性があるようです。

また、1998KY26のように高速回転している小惑星は前人未到なんですね。

(出典:JAXA公式サイトのJAXAはやぶさ2記者説明会資料より)

『はやぶさ2』は1998KY26に到着後、以下の観測を予定しています。

  • 可視光観測:直径数十メートルの小惑星の特徴解明
  • 近/中間赤外観測:高速自転天体の物性・熱特性の解明
  • リュウグウとの比較観測:同一の観測機器による詳細比較
  • Planetary Defenseにも役立つ情報の取得

『Planetary Defenseにも役立つ情報の取得』というのが気になります。

2013年2月15日にロシアウラル地方に落下したチェラビンスク隕石(直径17mと推定される)が1500人近くの負傷者を出しています。

30mを超える隕石の地球衝突頻度は数百年に一度程度とされていますが、微小小惑星の強度や力学的特性や自転状態、物性などがわかっていないそうです。

そこで1998KY26の情報をPlanetary Defenseに役立てたいということのようです。

(出典:JAXAはやぶさ2プロジェクトサイトの記者会見資料より)

その他の情報

『はやぶさ2』の公式ツイッター

最新情報が届きます↓

今後の『はやぶさ2』の予定

地球によるスイングバイを2回行ってから1998KY26に向かうようです。

(出典:JAXAはやぶさ2プロジェクトサイトの記者会見資料より)

1998KY26までの科学的観測と予想される成果が紹介されています。

はやぶさ2は1998KY26への道のりの中で、複数のミッションが計画されています。

(出典:JAXAはやぶさ2プロジェクトサイトの記者会見資料より)

『はやぶさ2』の撮影に成功

2020年12月18日、国立天文台は、すばる望遠鏡で1998KY26を撮影したことを発表しました。

じろう
じろう

めっちゃ小さい!

おわりに

サンプル投下から11年かけて1998KY26に向かう『はやぶさ2』。

旅路が順調でありますように!

2031年が楽しみです。

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