一人暮らしをはじめた知人の話です。
就職が決まり実家から離れられる喜びを話してくれたのも束の間、アパート探しの愚痴をこぼしはじめました。
一人暮らし用のアパートを契約したんだけど、入居してみたらイマイチだったんだよね~。あちこちのお部屋に案内されて、だんだん面倒になって、結局不動産屋のおススメ物件に決めてしまった。それが間違いだったのかも・・・。
(知人談)
同じような経験ありませんか?
よくよく振り返ってみると私も同じ経験をしていました。
アパートの内見って案外疲れます。
複数のアパートを回ると頭がぼーっとしてきて、見たはずのお部屋のことを忘れたり、次に見に行く部屋に行くのが面倒になったりしますよね。
そうは言っても一度契約すると高い入居費用と高い引っ越し代のためにそう簡単に退去できないので、しっかり選ばなくてはなりません。
ではアパート探しの際、後悔しないためのポイントはどこなのでしょうか。
今回は
- アパート探しをはじめる前にしておくこと
- プロ(不動産業者)に聞いたアパート探しのポイントと注意点
をまとめてみました。
アパート探しで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
目次
アパート探しは探す前からから始まっている
タイプミスではありません。
アパート探しはお部屋を探す前から既にはじまっているんです。
どいうことかと言うと、あらかじめすべきことがあるってこと。
アパート探しをはじめる前にしておくこと
譲れない条件を譲れない順に決めておくこと。
そしてそれを書き出しておくこと。
例えばこんな感じです。
- 家賃は6万円以下(これは絶対譲れない!)
- 職場から2km以内(これも絶対譲れない!)
- 駅まで徒歩5分以内
- 近くにスーパーマーケットがある
- お部屋に浴槽があること
- 治安がいいこと
こんなことしなくてもある程度は頭の中で条件を設定している!という方が大半だと思います。
ですが、きれいなお部屋を見せられたり、おまけ(商品券など)を提示されたり、不動産屋の営業トークを聞いてしまうと条件が入れ替わったり、消えたりします。
それが後悔の元凶。
なので譲れない条件の設定と書き出しは重要です。
次にアパート探しのポイントをみていきましょう。
後悔しないアパート探し プロに聞いた7つのポイントと注意点
ご存じだと思いますが、まずはアパート入居までの流れをになります。
- 物件情報から条件に合うアパートをピックアップする
- アパートを見に行く
- 申込みをする
- 契約をする
- 入居する
アパート物件情報からピックアップで候補を絞り、アパート内見で有力候補を挙げるわけですが、ここにポイントの多くがあります。
後悔しないアパート探しのポイントはどこなの?をプロに聞いてみました。
プロに聞いたアパート探しのポイントと注意点
アパート探しのプロである不動産業者の賃貸担当者にこっそり教えてもらいました。
さて、ひとつづつ見ていきましょう。
1.物件概要書のここを見る
設備等はもちろん確認しますよね。見落としがちなところは以下の3つ。
・更新料の有無
更新料が『アリ』になっていると2年毎に家賃と同額の更新料を請求されます。
・家賃外の費用の有無
共益費、駐車料金などが別途必要になることもあります。地域によっては自治会費の請求も加算されることがあるそうですよ。
・契約の種類(普通借家契約か定期借家契約か)
定期借家契約だと再契約手数料が発生します。
2.家賃だけはなく合計額で考える
家賃の他に駐車料金や共益費、管理費、サポート費、浄水器代などといったものが付加されることがあります。
サポート費や浄水器代というは闇が深そうですが、とにかく他の物件との比較をする場合は全てコミコミで考えなくてはなりません。
家賃の安いアパートだな~と思っても合計してみると案外高かったりします。
3.お部屋のここを見る
お部屋に入ると設備の状況(給湯器、照明、間取りや建具、窓の位置など)を確認すると思います。
見落としがちな点は以下の3つ。
・天井のシミ
大雨時に雨漏りの可能性あり。後のトラブルの元です。
・洗濯機用水栓金具の状態
水栓金具が錆びていたり変形していたりすると水漏れの原因になります。
・水周りの虫の死骸やフン
排水口を伝ってくる虫(exゴキブリ)が発生しやすい可能性あり。
4.建物のここを見る(管理状況の把握)
見落としがちですが、建物全体の状況をみることも重要なんです。
新しいからいい、古いからだめ、という単純なことではありません。
ポイントはアパートの維持管理がしっかりなされているか、です。
しっかりした維持管理は快適さに直結します。
築古物件でも管理が行き届いていれば案外快適なものですよ。
具体的には
・共用灯が切れていないこと
・共用部がしっかり掃除されていること
・ゴミ置き場がきれいなこと
・郵便受けにチラシが溜まっていないこと
・外壁がきれなこと
などがチェックポイント。
これらがしっかりしていれば管理者(およびオーナー)が維持管理に力を入れていると考えて間違いありません。
ついでに言えば、管理者が誰なのかも確認しておいてください。
管理者はオーナーが自らの場合と不動産管理会社が代行する場合とがあります。
不動産管理会社が管理者の場合なら口コミサイトで評判を調べることができますよ。
5.昼間だけではなく夜間も確認
建物や周辺の夜間の明るさの確認もしましょう。
建物によっては暗かったり、地域的によっては外灯が少なく暗い場所もあるかもしれません。
6.周辺環境を確認する
ここで言う周辺環境とはアパートの隣りのお部屋から周辺の建物に至るまで広い意味です。
便利な例えばスーパーや学校は当然チェックしていると思いますが、注意すべきはマイナス要因がないかどうか。
・アパートの廊下に私物を置いている入居者はいないか
・アパート周辺にゴミ屋敷や風変りな建物がないか
がポイントになります。
入居後に迷惑な隣人に悩まされるのは嫌ですよね。
7.家賃減額交渉
お部屋も気に入った、建物も環境も気に入った、だけど肝心の家賃の条件が合わない!っていうときは家賃減額交渉もありです。
いくらまで家賃を下げてくれたら契約します、言えばOK。
余談になりますが、強気に減額交渉できることがあります。
アパート全体で空室が多い場合、入居希望のお部屋が長期空室になっている場合などは強気に行けるかもしれません。
他の部屋の空き室状況は窓を見ればカーテンがかかっていないのですぐにわかります。
長期空室かどうかは案内してくれている不動産業者に聞けば教えてくれます。
ちなみに
・排水口から臭気がある
・窓が汚れている
・郵便受けに広告が溜まっている
場合は長期で空室の可能性が大です。
注意点
三方よしで考えること。
家賃や仲介手数料などは、いずれも減額をお願いすることはできますが、常識を超えた減額幅は厳禁です。
相手も商売です。大きな値下げは嫌がります。
それに支払い能力を疑わられて入居審査で落ちてしまうかもしれません。
いいお部屋ならしっかりオーナーに家賃を払い、いいお部屋を紹介してくれたならしっかり仲介手数料を払いましょう。
あと、案内してくれた不動産業者の担当者にはきちんと御礼を伝えましょう。
もしかすると掘り出し物の物件の紹介があるかもしれませんよ^^
終わりに
いかがだったでしょうか。
この記事をまとめていて、私自身、今まで漠然としていたアパート探しのポイントが明確になった気がします。
アパート探しってお部屋と家賃ばかりを見ていてはダメなんですね。
広い視野で周辺環境はもちろん、家賃以外の料金、管理まで把握すれば後悔しないアパート探しができそうです。
次の引っ越しの際はポイントをおさえて後悔しないアパート探しを実践してみます^^