健康上の理由で団体信用生命保険(団信)の審査に落ちてしまい、住宅ローンのお断りを受ける場合があります。
そんな場合でも諦めるのは早いです。
今回、団信に落ちても住宅ローンを組むことのできる方法をまとめてみました。
健康上の理由により団体信用生命保険(団信)に加入できず、住宅ローンが組めないのは残念でなりません。
目次
団体信用生命保険(団信)不要で住宅ローンを組む方法
簡単にまとめると次の通りとなります。
- ワイド団信に加入
- フラット35を利用する
- 名義を配偶者にする
- 他の生命保険を団信の代わりにする
詳細を見ていきましょう。
ワイド団信について
ワイド団信は引き受け緩和型の団体信用生命保険で、健康上の不安がある場合でも通常の団信よりも加入しやすく設定されています。
例えばイオン銀行ではワイド団信でお引き受けの可能性のある症例として、以下を上げています。
カテゴリー | 症例 |
代謝異常による病気 | 糖尿病、脂質異常症(高脂血症・高コレステロール血症)、高尿酸血症・痛風など |
心臓・血圧の病気 | 狭心症、心筋梗塞、不整脈、心房細動、期外収縮、心臓弁膜症、高血圧症、血栓性静脈炎(静脈血栓症)など |
脳の病気 | 脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳動脈瘤、てんかん、ギランバレー症候群など |
精神・神経の病気 | うつ病、自律神経失調症、適応障害、不安障害、神経症、パニック障害、不眠症など |
食道・胃・腸の病気 | 潰瘍性大腸炎、クローン病、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープなど |
肝臓・胆道・膵臓の病気 | 肝炎・ウイルス肝炎(B型肝炎・C型肝炎)、肝機能障害、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープなど |
呼吸器(胸部)の病気 | 喘息、気管支炎、肺炎、肺血栓塞栓症、結核、睡眠時無呼吸症候群など |
目・耳・鼻の病気 | 緑内障、白内障、網膜剥離、難聴、副鼻腔炎など |
ホルモン・免疫異常による病気 | バセドウ病(甲状腺機能亢進症)、甲状腺機能低下症、関節リウマチ、橋本病、全身性エリテマトーデスなど |
血液・造血器の病気・異常 | 貧血、赤血球・白血球の数値異常など |
妊娠・女性特有の病気 | 妊娠、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸部異形成、子宮内膜炎など |
様々な病気に対応しているため、可能性が広がりますね。
審査を受けてみる価値はありそうです。
ただし、ワイド団信に加入した場合、通常の団信よりも金利がアップするというデメリットが発生します。
当然、金利アップにより毎月のローン返済額が通常の団信よりも多くなるので、結果としては借入額上限が低下します。
ワイド団信を取り扱っている一般的な金融機関は以下のとおり。
イオン銀行
みずほ銀行
ソニー銀行の
多数の金融機関で取り扱っています。
フラット35を利用する
住宅金融支援機構が提供しているフラット35は団信不要で住宅ローンを組むことができます。
厳密にはフラット35は団信付きの住宅ローンですが、団信に加入しないという選択ができます。
健康上の理由その他の事情で団体信用生命保険に加入しない場合も、【フラット35】をご利用いただけます。
その場合の借入金利は、「新機構団信付きの【フラット35】の借入金利-0.2%」です。
なお、お客さまに万一のことがあった場合、団体信用生命保険に加入していないと【フラット35】の債務を返済する義務が残ります。
ただし、フラット35は民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供するため、取り扱い金融機関によっては団信加入を求められることがあります。
そもそもフラット35とは?
【フラット35】は、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する最長35年の全期間固定金利の住宅ローンです。資金の受取時に返済終了までの借入金利と返済額が確定するため、長期にわたるライフプランが立てやすくなります。
フラット35なら全期間固定金利なので将来の金利上昇リスクに備えることができ、安心ですね^^
名義を配偶者にする
配偶者に一定の収入があり、健康であれば住宅ローンの名義を配偶者にするという方法もあります。
この場合、返済も配偶者の名義に行うことになりますので事前に配偶者としっかり話し合いをしましょう。
他の生命保険を団信の代わりにする
金融機関によってはご自身の加入している他の一般的な生命保険を団信の代わりとして認めてくれる場合があります。
お取引があり、良好な関係を築いている場合は相談してみましょう。
ただ融資額に制限を受けます。
おわりに
住宅ローンを組みたいけど団信の審査に落ちて加入できない場合の対処法をまとめてみました。
ワイド団信や他の生命保険の活用など方法はいくつかありますが、残念ながら確実ではありません。
やはり健康でいることが一番ですね。
この記事は私自身が住宅ローンを断れてた経験から記事にしました。
住宅ローンを組もうと思って申し込みをしたところ持病および手術後1年程度のため団信に加入できないことが判明しました。
担当者がとても親身になってくださり、様々な提案をいただきました。
大変感謝しております。